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アニ玉クッキング107

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2008年 10月 07日

鮭のホイル焼きワインバター醤油

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①鮭のホイル焼き ②ホウレンソウとしめじのおひたし ③油揚げ汁

㌧汁を作ろうと思ったが豚がないどころか冷凍庫に小分け、きちんと小分けの油揚げが仰山ある。っていうんで安上がりのため油揚げ汁にしたのだけれども、鮭のホイル焼きは


玉ねぎ薄切り、ニンジン細切り、シメジ、えのき、敷き、鮭置き、塩コショウ、白ワインどぼどぼ、バター、醤油、ホイルで包まれて焼かれるというか蒸されるという工程である。


それは朝霧ジャムからO県(岡山じゃないよ!)に帰った日に作られた夕食であり、その日わたしは朝の茨木駅とかのベンチで発覚した原付および家の鍵の紛失により自暴自棄になっており、鈍行で帰ろうと思っていたけれど高い金払って新幹線乗った。そして最近は手の仕事、つまりチン労働がクソ面白くない賃労働による疲労などのために無沙汰であったので風俗か、あるいは燃えてしまったっていい。ビデオボックスにでも行って、それからそれから、タワレコでCDとDVDでも買って、それからそれから、本でも買って、それからそれから、というふうに散財することばかりを考えていた。


しかし駅につき、まさかねーと思いながら件の原付の停められている公営の駐輪場の奥まった場所、つまり原付置場に行って見慣れたボロボロの原付に近づくと見えるではないか、鍵がぶらぶらしているのが、ということで鍵あったので風俗あるいはビデオボックスには行かず、アトピーがひどかったので病院に行ったら5000円も取られた。保険証を持っていなかったからだ。これなら風俗あるいはビデオボックスに行った方がよっぽどよかったのではないかと思うが健康というのは第一だ。家になど、帰ってたまるかとわたしはその足でタワーレコードに行き、見たくもなかった映画のDVD1本と、聞きたくもなかったCD2枚を買うのであった。そして帰宅し、洗濯をし、掃除をし、いい天気。しばらくそうやって過ごしていると何やらムズムズするので手仕事をこなし、眠ってはいけない。
本屋に行き、買いたくもなかった本を買い、タリーズのテラス席でひっきりなしに行きかう車の大げさな走行音をバックミュージックにして本読みふける。それは月曜日の夕方であり、日差し強すぎるため一つ奥の日の届いていない席に移ろうかとずっと思うが、他のお客さんの手前そうすることもかなわない。なぜなら「なんでこの人もう30分もこの席いたのに、今このタイミングで席移ったんだろう」って思われるのが恥ずかしかったからだ。

平日と休日は町に流れる音の質が違うように思う。わたしはそう考えながら、体の片側にひたすら当たり続ける暑い日を暑がりながら、土曜、日曜の圧倒的な開放感を思いながら、早くもむなしいなーなんか、明日からまた仕事とかむなしすぎだろバカ、死ね、殺すぞ、と憤るようなふうになったりシュンとしたりジュンとしたり大忙しである。ポストに入っていた東京からの手紙の中で彼女は<勇気も。>とまるい、はっきりした文字で書いていた。金木犀の甘い、躍起になってわたしの中に何かの記憶を喚起しようとする香りを吸い込みながら、わたしはその手紙を読んでいた。

by anitama107 | 2008-10-07 23:42 |


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